金鱗湖(きんりんこ)、ここは私も大好きな散策場所の1つです。
湯布院に住んでいた時は休日に湖畔のカフェで湖面を見ながらまったりと時間を過ごすのが最高の贅沢でした。湖畔周辺は木々と山に囲まれており、四季折々で美しい景色が楽しめます。
春の桜と菜の花、初夏の藤の花、雨にぬれる紫陽花、木漏れ日に煌めく新緑、秋の紅葉、冬の朝霧と雪景色・・・どれもため息が出る程美しいです。
それに、周りの景色の他に金鱗湖を中心とした魅力的なお店の数々が散策を飽きさせません。散策の途中で立ち寄れる温泉に美味しいランチのお店やティータイムが満喫できるお店があって、いつ訪れても新しい発見があります。そんな金鱗湖周辺について語りたいと思います。
金鱗湖はタダの池じゃない!じつは神様が住んでいる!?
ここで、金鱗湖について軽く歴史をお話ししておきますね。
金鱗湖は今から132年前(明治17年)に儒学者の毛利空桑氏が魚の鱗が夕日に照らされて金色に輝くのを見て「金鱗湖」と名付けたという話があります。
当時はそれまで『「岳ん下ん池」または「岳下(たけもと)の池」=(どちらも由布岳の麓の池)』と呼ばれていたそうです。
言い伝えによれば、古代の由布院盆地は大きな湖であり、金鱗湖はその名残であると云われています。それを裏付けるような神話が宇奈岐日女(うなぐひめ)神社に伝わっているそうです。宇奈岐日女(うなぐひめ)神社は地元では六所様と呼ばれて大切にされています。
金鱗湖は湖底から温泉が湧き出ており年間を通じて水温が高いためフナやコイ、ハヤの他に外来魚のティラピアやグッピーなどが生息しています。
金鱗湖で遭遇!本当にいた!金の鱗をもつ魚
金鱗湖にはひときわ目立つ美しい大きな金色の鯉がいて、遭遇すると神が宿っている様な神秘的な感覚を覚えます。
私は湯布院に住んでいる時に一度だけ、この大きな金色の鯉を見かけたのですが、池の中央から現れた大きな金色の魚影が太陽の光で煌めきながら泳ぐ様は本当に綺麗で神秘的でした。
伝説の龍が宿っているのでは?と思わせる威厳さえ感じられました。
余談ですが・・・この後、縁起を担いでスクラッチくじを1枚だけ購入したのですが、御利益なのか?なんと1000円当たったのはビックリしました。
この龍の伝説話は『日本の伝説49 大分の伝説』(角川書店)の「宇那岐日女と金鱗湖」で確認することができます。
金鱗湖は朝霧と四季折々の景色が最高に美しい
そして、金鱗湖といえば朝霧です!
湖底から湧き出す温泉の影響で水温が高いため、冬の寒い早朝にはここから朝霧が立ち昇り由布院盆地に幻想的な景色を醸し出します。
朝霧が立ち昇る時の散策は寒さが吹き飛ぶくらいに朝霧に浮かぶ金鱗湖周辺の景色が美しいです。シャガール美術館のカフェ(ラ・リューシュ)でモーニングを頂きながら眺めるのも良いかもしれません。
また、盆地全体を見渡すなら狭霧台という町内を見渡せる場所があります。コチラへは周辺にバス停がないのでタクシー利用がおすすめです。
あと、朝霧を逃しても気温が低い日は湖面から立ち昇る湯霧が風で湖面を踊る様子がとても神秘的です。風が吹く度に湯霧がつむじを巻いたり波を立てたりしながら湖面を複雑に走りぬける様は見ていて飽きません。
この湖面の様子は金鱗湖の湖畔にたたずむ「ホテル豊の国」に併設されているレストラン「洋灯舎(ランプ舎)」の湖畔席に座ると良く観察する事ができます。
ここからは金鱗湖の違った魅力が見れるのでおすすめです。
金鱗湖が見渡せるカフェ・レストランおすすめの2店舗
金鱗湖には先ほども紹介したカフェ・レストランが2店舗あります。どちらも素敵な場所で私も休みの時には良くお邪魔してました。
ペンション豊の国 レストラン「洋灯舎・ランプシャ」
ここは金鱗湖の湖畔に佇む洋館で、レストラン「洋灯舎」は道路から地下に降りて行く構造になっています。店内には湖畔に面した窓に長いカウンター席があり、そこに座ると目の前に金鱗湖の湖面が広がります。
この席から眺める金鱗湖は圧巻で、外の散策道から見える景色とは全く違います!この「洋灯舎」からでないと眺めることのできない金鱗湖はひときわ雄大で魅力的です!
特に冬の寒い日に湖面から立ち上る湯霧が幻想的でゆったりと時間が流れて行きます。美味しいお料理を頂きながら過ごす時間は最高の贅沢です。
そして、何よりレストランのメニューがリーズナブルで美味しいんですよ!私はここの大きなエビを使った「エビフライ定食」と、ふわトロ感がたまらない「オムライス定食」が大好きです。他にも豊後牛のステーキなどメニューが豊富なので何度行っても楽しめますよ。
洋灯舎(ランプシャ)
電話番号:0977-84-3011
住所:〒879-5400 大分県由布市湯布院町川上1561
駐車場:無料
営業時間
モーニング7:30~8:30(閉店9:00)
ランチ 11:00~13:50(閉店14:00)
ディナー 17:00~19:30(閉店20:00、月曜は朝・昼のみ、要予約)
定休日:火曜、祝日の場合は営業
こちらに記載した基本情報には変更が生じるかもしれません。行かれる場合は念のために電話で確認をお願い致しますm(_ _)m
「マルク・シャガールゆふいん金鱗湖美術館」カフェ「ラ・リューシュ」
ここはシャガールの作品を見れる美術館とアートショップなのですが、1Fの湖畔に面した側にカフェレストランが併設されています。カフェには解放感あふれるサンルームとサンルームからつづきでガーデンバルコニーにもテーブル席があります。
ここから望む金鱗湖は先ほどの「洋灯舎」とは違った魅力があります。特にガーデンバルコニーからは金鱗湖のベストショットが狙えますよ。
アートショップらしく、食器もメニューも盛り付けが芸術的でお洒落です。デザートメニューとドリンクの種類が充実しているのでモーニングやランチ以外にもティータイムにも重宝します。もちろん、どれも美味しいですよ!
さらに、持ち帰りできるスウィーツもあるので、お土産にも困りません(笑)
カフェ「ラ・リューシュ」0977-28-8500
営業時間
月~土 9:00~17:30
日・祝 7:00~17:30
※オーダストップ 17:00
モーニング
月~土 9:00~10:30
日・祝 7:00~10:30
ランチ
11:30~14:30
定休日:不定休
駐車場:7台
金鱗湖を散策して疲れたら、ぜひ利用してみて下さいね。
金鱗湖にある男女混浴の露天風呂が眺め絶景!
金鱗湖の湖畔には国内でも珍しくなりつつある男女混浴の露天風呂があります。その名も「下ん湯」といいます。この露天風呂からは金鱗湖を眺める事ができます。なかなかの絶景です。
ただし、注意点がいくつかあります。
この「下ん湯」の露天風呂からは金鱗湖の眺めが素晴らしいのですが、逆に金鱗湖の散策道からも露天風呂の様子がチラっと垣間見えてしまいます(汗)
女性の方は脱衣スペースも男女共用で、湯船もバスタオルを巻いたまま入浴するのは禁止となっています。当然、裸を思いっきり見られる事になります。なので、入るにはかなりの勇気が必要です。
地元の人ばかりでなく外からの観光客でも男性入浴者が多いので特に若い女性が一人で入浴するのはおすすめしません。遅い時間に女性が行くのは防犯上避けた方が良いでしょう。
また、入浴中も外部から人が扉を開けて覗いたり、入って来て湯船に手を付けたりと出入りがある環境であることを頭の隅に入れておいて下さいね。
尚、タオル等はありません。タオル類は自分で用意しましょう。
下ん湯フェイスブックページ
★下ん湯でのマナー★
湯船にタオルを付けたりバスタオルを巻いたままの入浴はできません
温泉内での飲酒・飲食は禁止です
大声でギャーギャー騒ぐのはやめましょう
温泉内での撮影は自分以外の人がいる場合は慎みましょう
ゴミのポイ捨てはやめて下さい。地元民が困っています
綺麗に使うように心がけて下さい
入湯料はちゃんと払いましょう。
その他、金鱗湖周辺のおすすめスポット
金鱗湖の周辺には魅力的なお店がたくさんあります。私が実際に訪れたことのあるおすすめショップを記載しておきますね。
「亀の井別荘」は訪れるべき場所
こちらは地元の老舗旅館で、NHKの朝の連続テレビ小説「風のハルカ」でも撮影に使われました。邸内はお庭が素晴らしく四季折々で美しい景色を堪能できます。
また、宿泊エリアは部外者が立ち入れないようになっており、セキュリティ面もしっかりしているため安心して過ごすことができます。
邸内のお食事処「湯の岳庵」・カフェ「天井桟敷」・お土産ショップ「鍵屋」が併設されたエリアは一般客も自由に立ち入ることができます。
詳しくはホームページをご覧下さい。
私はココのカフェ「天井桟敷」にも足繁く通いました。グレゴリアンチャントが流れる店内には芳しい珈琲の香りが漂っています。懐かしい時代を思わせるアンティークな雰囲気の店内は窓から見える書画のような景色とマッチしていて、心地よい時間が流れて行きます。
中2階席に座ると国内ではほとんど現存していないと思われる手動式の配膳用木製昇降機で自分の注文したメニューを引き上げる体験ができるのです。まるで大正から昭和初期のサロン喫茶に迷い込んだようで素敵な思い出になります。
湯布院へ行ったなら一度は訪れてほしいカフェです。
「ぬるかわ温泉」エリアは魅力いっぱい
ここは宿泊もできる立ち寄り湯になります。
園内にある「十割蕎麦 湯川」の蕎麦が絶品でおすすめです。ここのお蕎麦は一度食べるともう一度来たくなります。その美味しさは実際に行かれて確かめて下さいませ!
ぬるかわ温泉の詳しい情報はこちらから覗いて下さいね。
「十割蕎麦 湯川」さんの基本情報は下の掲示板になります。
「十割蕎麦 湯川」0977-85-3298
営業時間:月曜日から金曜日 11時00分~16時00分
土曜日と日曜日 定休日
※基本情報には変更が生じる可能性がありますのでご了承ください。
他にも雑貨など多数のお店があるのですが・・・
「由布院の浪漫 硝子館」は魅力あふれる空間
こちらは金鱗湖から歩いて1分以内の場所にあります。店長が厳選して集めた硝子製品が揃っています。ガラスの美しさを最大限に活かした店内の演出に目を見張ります。お土産に最適な買いやすいお値段の小物から本格的なインテリアまで見ごたえのある商品が魅力です。
由布院の浪漫硝子館 0977-28-2178
営業時間:9時から18時(朝霧の季節は営業時間に変更有)
(12月~2月の間9時から17時30分)
定休日 なし
駐車場 なし(近隣のコインパーキングをご利用ください)
「湯布院・食の駅」で美味しい物を発見する!
由布院の浪漫硝子館のとなりにある食品関係のお土産ショップです。地元の名菓をはじめ、店長のこだわりの品がズラリと店内に並びます。店長の足と舌で選び抜いた美味しい逸品が品揃えされているので、間違いなく旨いお土産が手に入ります!何を買っていいか迷ったらスタッフに相談すると確かな品を教えてくれますよ。
湯布院・食の駅 0977-28-2177
営業時間:9時から18時(朝霧の季節は営業時間に変更有)
(12月から2月の間は9時から17時30分)
定休日 なし
駐車場 なし(近隣のコインパーキングをご利用ください)
「湯布院焼酎蔵」は単なる酒屋じゃなかった!
こちらは「マルクシャガール美術館」のとなりにある「古式手打ちそば泉」の斜め向かいにあります。焼酎の品揃えは恐らく町内一と思われます。大分県内の15~16の蔵元のお酒を扱い、麦焼酎を筆頭に芋や米、黒麹など全100種類以上も取扱いあります。
焼酎の入れ物も瓶入り以外に陶器製のお洒落な入れ物までいろいろ揃っており、お土産だけでなく自分用も欲しくなってしまいます。お酒好きな方はたまらないお店です。
住所:〒879-5102 大分県由布市 湯布院町川上字岳本162-1
営業時間: 9時から17時
定休日 なし
駐車場 なし(近隣のコインパーキングをご利用ください)
由布院焼酎蔵のフェイスブックページはこちらです
「ゆふいん好香房」は何度でも帰って来たくなる店
ここは大分県の名産である椎茸を使った佃煮などの専門店です。ここの製品は町内の旅館でも出されていたりします。椎茸の魅力を知り尽くした職人さんが開発した製品の数々は飽きの来ない味でリピータ―が多いのが特徴です。詳しくはこちらをご覧くださいね。
私はここの椎茸昆布角煮と煎茶で頂くお茶漬けが好きです。これでお茶漬けをするとスゴく美味しいです。ぜひ、試してみて下さいね。
ゆふいん好香房 0977-85-3005
営業時間 月曜から日曜日 9時から17時
店休日 不定休
駐車場 なし(近隣のコインパーキングをご利用ください)
ゆふいん好香房のフェイスブックページはこちら
他にも魅力的なお店や見どころがありますので金鱗湖周辺はたっぷりと時間をとって散策されることをおすすめいたします!